交流演奏会 実行委員インタビュー

邦楽活動で知った大人数で演奏する楽しさや、古典曲の魅力

開催概要

開催日時

2024年8月18日(日)12:30~

会場

池田市民文化会館小ホール

参加団体

関西大学 / 近畿大学 / 大阪教育大学 / 武庫川女子大学

40年以上の歴史あるイベント

はじめに自己紹介をお願いします

関西大学邦楽部で、箏三絃パートを務めています。邦楽活動自体は、大学生になってからここ2年間。その前にも中学〜高校生の頃から箏に興味はあったんですが、家族の反対も少しあって大学からお箏を始めました。

関西学生邦楽連盟祭について教えてください

今年で41回目のイベントで、他団体・他大学生との交流や、新入部員のお披露目を目的としています。
コロナ禍で一度休止しましたが、その後再開できました。休止の前後で参加大学が減ったり戻ったりということもありながら、それでも「何とかやっていこう」という感じで頑張っています。
関西邦楽連盟自体の主催が関西大学なので、私の所属する関西大学邦楽部の、特に箏パートが実行委員長になることが多いです。

人数が多いからこその工夫や面白さ

プログラムのこだわりについて教えてください

プログラムの順番は私が決めたのですが、現代曲を2曲やったら次が古典曲2曲、というように交互になるよう心がけました。同じジャンルが続くと、お客さんも「一本調子だな」と感じてしまうかもしれないので。
それと、ステージセッティングのしやすさも意識しましたね。最後の合奏曲はとにかく人が多いので、合同曲を前に持ってくると、舞台袖が混雑してしまう。そして調弦はまずできない状態になってしまいます。なので間に2人で演奏する曲を挟むことで、余裕をもってステージセッティングができるように工夫しました。

こういったイベントの魅力は何でしょう?

やっぱり演奏に加わる人数が多いことでしょうか。今回最後に演奏した合奏曲「泡沫ピーターパン」のように、たくさん人がいた方が迫力が出るような曲というのがやっぱりあって。
古典曲でいうと「八千代獅子」のような、大勢でやった方が演奏者も楽しいし、観客も聴いていて楽しいような曲。そういった曲を思いっきりできるというのが、一番大きな魅力かなと思います。

みんなで取り組んだ準備・練習

大変だったことはありますか?

準備期間は3月から8月まで、多分5か月間くらいだったんですが、やっぱりプレッシャーはすごかったですね。楽器を準備したり、会場をおさえたり、スケジュール調整や合同練習の日付を確認したり、あとはプログラムの順番も調整して…。プログラムの冊子は近畿大学さんにつくってもらったので、その校正をしたり…。
やることが多かったので、とにかく大変でした。
一番大変だったのは、参加人数が多いので、予定がなかなか合わなかったことです。今回40人くらい参加していて、合同練習の際も、特に合同曲は全く予定が合わないから「どうしよう」と困りました。とりあえず早いうちにこちらから日程を提示することで、バイトなど他の用事は避けてもらうようにしていました。
あとは合同曲で、各大学さんで習っているお師匠さんが違うので、演奏方法が全く合わないこともありました。例えば合同曲の最後の終わり方も、跳ねる人とねじる人と止める人がいて。そういう時は、どうするかみんなで話し合って決めたりしていました。でも大変な中で、学びはいくつかあったなと思っています。

聴く・演奏する楽しさを知ってほしい

大変な中で、どんな点で工夫をしましたか?

チラシで工夫した点がいくつかあります。まずは、演目を載せておくこと。
特に若い世代は、邦楽を知らない・現代曲しか聞いたことがないという人も多いと思います。私ももちろん現代曲も好きですが、古典曲もすごく落ち着けて好きなんですよね。古典曲も知ってもらいたいから、チラシには演目を載せるようにしました。演目を書いておけば、どんな曲をやるかが調べられるので、そこから古典曲を知るきっかけになればと。
チラシのデザインも、あまりかっちりしたようなイメージになりすぎないよう、すこし淡めの色使いにしていただきました。
あとは、地道な事務作業を計画的にやっていかないといけない、というところも頭にありましたね。
弾き方も音色もさまざまなたくさんの人を、まとめ上げて一つの作品にする、というのは大きな楽しみです。その楽しみのためには、必要な準備をうまくこなしていく必要があるなと学びました。

今後大学生になる方など、こういった取り組みに興味がある方へメッセージをお願いします

例えば場所取りなど大変そうなイメージもあると思うんですが、邦楽に向いているホールは意外と多いですし、何とかなります。あとは自分が「この曲をやりたい」と言って、それをみんなで演奏する楽しさ・快感を知ってほしいですね。
実行委員になると本当に忙しいですが、学べることは多くなると思います。頑張ってほしいなと思います。